11. 本学における学生による授業評価の解析

本学教員75名を対象に「学生による授業評価」(全15項目の質問)を行った. 延べ6916名の学生にアンケート用紙を配布し5187枚を回収した. 大半の学生は予習・復習をしておらず, 約半数はシラバスを読んでいないが, 8割以上の学生が授業に前向きな態度で臨み, 授業中にノートを取っており, 7割以上で出席状況や受講態度が良好であった. 大部分の学生(6割)が授業に対して満足しており, 不満足者1割よりも多かった. 学生による授業評価は臨床歯学で最も高く, 一般教育で低かった. 教授・助教授・講師・助手の職種別の授業評価では, 助手の評価が最も良く, 教授と講師が悪かった. 学年別の授業評価の比...

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Published in九州歯科学会雑誌 Vol. 62; no. 5; pp. 162 - 163
Main Authors 高田豊, 西原達次, 寺下正道, 鱒見進一, 自見英治郎, 牧憲司, 森本泰宏, 福田仁一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州歯科学会 25.01.2009
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Summary:本学教員75名を対象に「学生による授業評価」(全15項目の質問)を行った. 延べ6916名の学生にアンケート用紙を配布し5187枚を回収した. 大半の学生は予習・復習をしておらず, 約半数はシラバスを読んでいないが, 8割以上の学生が授業に前向きな態度で臨み, 授業中にノートを取っており, 7割以上で出席状況や受講態度が良好であった. 大部分の学生(6割)が授業に対して満足しており, 不満足者1割よりも多かった. 学生による授業評価は臨床歯学で最も高く, 一般教育で低かった. 教授・助教授・講師・助手の職種別の授業評価では, 助手の評価が最も良く, 教授と講師が悪かった. 学年別の授業評価の比較では, 3年生が最も良く2年生が最も悪かった. 授業の総合満足度は質問番号1~14の評価点数と有意の関係が単回帰分析と重回帰分析で認められた. 特に, 質問8, 10, 13, 14と総合授業満足度の相関関係が強く, これらの項目の改善が本学の授業満足度改善のために重要と考えられた.
ISSN:0368-6833