10.コラーゲンスポンジによる血小板放出成長因子のcontrol releaseについて
「目的」多血小板血漿(PRP)に含まれる濃縮された血小板を(CaCl2などで活性化すると, PDGF-ABやTGF-β1などの成長因子がα顆粒から放出され, 歯周組織再生や骨再生に働く. しかし, その作用は放出直後から短期間であり, より効果的な組織再生のためにはこれらをcontrol releaseさせる必要がある. そこでPRPをコラーゲンスポンジ(CS)に含浸し, PDGF-ABとTGF-β1の徐放効果を検討した. 「研究方法」130G10分で遠心分離したPRPをCaCl2で活性化し生じた(1)PRPclot, (2)CS含浸serum, (3)CS含浸PPPについて6時間~7日間で放...
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Published in | 日本再生歯科医学会誌 Vol. 2; no. 1; p. 74 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本再生歯科医学会
30.09.2004
Japanese Association of Regenerative Dentistry |
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ISSN | 1348-9615 |
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Summary: | 「目的」多血小板血漿(PRP)に含まれる濃縮された血小板を(CaCl2などで活性化すると, PDGF-ABやTGF-β1などの成長因子がα顆粒から放出され, 歯周組織再生や骨再生に働く. しかし, その作用は放出直後から短期間であり, より効果的な組織再生のためにはこれらをcontrol releaseさせる必要がある. そこでPRPをコラーゲンスポンジ(CS)に含浸し, PDGF-ABとTGF-β1の徐放効果を検討した. 「研究方法」130G10分で遠心分離したPRPをCaCl2で活性化し生じた(1)PRPclot, (2)CS含浸serum, (3)CS含浸PPPについて6時間~7日間で放出されたPDGF-ABおよびTGF-β1をELlSA法にて測定した. 「結果」(1)はTGF-β1が12時間~3日目までの放出が高く, (2)ではPDGF-ABの放出が3日~7日間で高くなり, CSによる血小板放出成長因子の徐放効果が確認された. |
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ISSN: | 1348-9615 |