ヒトODF/RANKL/OPGL/TRANCEに対するsandwichELISAの開発

【目的】破骨細胞分化因子であるヒトODF/RANKL/OPGL/TRANCEの新たな高感度定量的測定法を確立するためにヒトosteoprotegerin(OPG/OCIF)および抗RANKL抗体を用いたsandwichELISAの作成を試み検討を行った. 【方法】ヒトODF/RANKL(authentic standard), OPGおよび抗RANKL抗体は市販製品を用いた. ヒト骨肉腫由来細胞株MG-63, SaOS-2ならびにHOSの培養は通法に従った. 24hr培養後のconditionedmediumならびにcellを採取し, サンプルとして用いた. 【結果】1. 本法は検出最小感度5...

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Published in歯科基礎医学会雑誌 Vol. 42; no. 5; p. 444
Main Authors 金原享子, 茂木眞希雄, 葛島政利, 戸苅彰史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 歯科基礎医学会 30.08.2000
Japanese Association for Oral Biology
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ISSN0385-0137

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Summary:【目的】破骨細胞分化因子であるヒトODF/RANKL/OPGL/TRANCEの新たな高感度定量的測定法を確立するためにヒトosteoprotegerin(OPG/OCIF)および抗RANKL抗体を用いたsandwichELISAの作成を試み検討を行った. 【方法】ヒトODF/RANKL(authentic standard), OPGおよび抗RANKL抗体は市販製品を用いた. ヒト骨肉腫由来細胞株MG-63, SaOS-2ならびにHOSの培養は通法に従った. 24hr培養後のconditionedmediumならびにcellを採取し, サンプルとして用いた. 【結果】1. 本法は検出最小感度50pg/ml, 再現性良好なELISAsystemであることを確認した. 2. 内在性OPGの共存によるassayの妨害, 干渉は, capturecomponentとしてのOPG濃度を高めることで克服した. 3. 膜結合性ODFの可溶化剤としてTritonX-100(0.1%)を用いたが, サンプルとして測定の際, 希釈することでassayへの影響を排除した. 4. ヒト骨肉腫由来細胞蝋3-63, SaOS-2, HOSのいずれもconditioned mediumには検出できなかったが, 細胞の可溶化により膜結合型ODFが存在することを確認した. 【結論】ヒトODF/RANKL/OPGL/TRANCEタンパクに対する高感度ELISAにより, ヒト骨肉腫由来細胞は膜結合型ODFを産生することを確認した.
ISSN:0385-0137