当院における輸血検査認定技師の役割と現状の課題

輸血は移植の一種と考えられ, 種々の副作用や合併症を伴いやすい. 従って, 輸血治療を行うためには深い知識, 的確な判断力と技術が要求される. 適正かつ安全な輸血療法を行う技師を育成するため, 1995年に輸血検査認定技師制度’, が発足し, 現在5年目を迎えた. 現在705名の輸血認定技師が全国で活躍している. しかし, 輸血認定技師は社会的に知名度が低く, また検査技師としての業務制限があるため, 院内での地位や, 今後の業務について困惑している技師が多いと思われる. 我々についても例外ではない. そこで今回は, 院内での輸血認定技師としての我々の役割や業務を見直し, 制度の目的を達成する...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 46; no. 3; pp. 399 - 401
Main Authors 奥田誠, 川田典子, 加藤禎, 加藤美保, 金井哲夫, 栗林智子, 日高陽子, 大和田奈央子, 小原明, 月本一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.06.2000
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ISSN0546-1448

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Summary:輸血は移植の一種と考えられ, 種々の副作用や合併症を伴いやすい. 従って, 輸血治療を行うためには深い知識, 的確な判断力と技術が要求される. 適正かつ安全な輸血療法を行う技師を育成するため, 1995年に輸血検査認定技師制度’, が発足し, 現在5年目を迎えた. 現在705名の輸血認定技師が全国で活躍している. しかし, 輸血認定技師は社会的に知名度が低く, また検査技師としての業務制限があるため, 院内での地位や, 今後の業務について困惑している技師が多いと思われる. 我々についても例外ではない. そこで今回は, 院内での輸血認定技師としての我々の役割や業務を見直し, 制度の目的を達成するために意識していることや, 我々が現在直面している課題を提示したい.
ISSN:0546-1448