16.Juvenile Tillaux fractureの2例

Juvenile Tillaux fractureの2例を経験したので報告する. 症例は12歳と16歳の男性で, それぞれマット運動と柔道の練習中の受傷であった. 受傷機転はそれぞれ内反強制と過屈曲とのことだが, 詳細は不明である. レントゲン, CTにてjuvenile Tillaux fractureと判断し, それぞれ正中アプローチにて観血的整復固定術を行った. 整復時には脛骨遠位関節面の不整が無いことに注意した. 術後いずれもPTB装具を装着した. 4週で関節可動域訓練を開始し, 6週で1/3荷重, 8週で1/2荷重, 10週で全荷重とした. 現在それぞれ術後9週と15週であるが, レ...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 54; no. 1; p. 62
Main Authors 関隆致, 福田和彦, 荒牧雅之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.02.2004
Kitakanto Medical Society
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ISSN1343-2826

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Summary:Juvenile Tillaux fractureの2例を経験したので報告する. 症例は12歳と16歳の男性で, それぞれマット運動と柔道の練習中の受傷であった. 受傷機転はそれぞれ内反強制と過屈曲とのことだが, 詳細は不明である. レントゲン, CTにてjuvenile Tillaux fractureと判断し, それぞれ正中アプローチにて観血的整復固定術を行った. 整復時には脛骨遠位関節面の不整が無いことに注意した. 術後いずれもPTB装具を装着した. 4週で関節可動域訓練を開始し, 6週で1/3荷重, 8週で1/2荷重, 10週で全荷重とした. 現在それぞれ術後9週と15週であるが, レントゲン上骨片の転位や可動域制限もなく, 荷重時の痛みを訴えていない. 良好な成績を得るためには, 関節面の解剖学整復が重要であると考える.
ISSN:1343-2826