中学生の体育授業に対する好意度と体育適応感との関係 : 回避的態度を媒介としたモデルの検討
「I はじめに」現在, 我が国の学校教育現場では, 不登校の児童生徒数が7年連続で増加しており, 約9割の中学校で不登校の生徒を抱えている (文部科学省, 2020a, 2020b). 不登校を引き起こす要因については, 「学業の不振」や「友人関係をめぐる問題」などが挙げられ (文部科学省, 2020a), 学校への不適応がしばしば取り上げられている (大久保, 2005 ; 酒井ほか, 2002). このような学校不適応がもたらす問題には, 不登校の他にもいじめ, 暴力, 非行などがあり (丸山・吉弘, 2016), これらの問題を惹起させないためにも, 生徒の適応状態を把握し, その低下が...
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Published in | 体育学研究 Vol. 67; pp. 687 - 697 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本体育・スポーツ・健康学会
01.12.2022
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Summary: | 「I はじめに」現在, 我が国の学校教育現場では, 不登校の児童生徒数が7年連続で増加しており, 約9割の中学校で不登校の生徒を抱えている (文部科学省, 2020a, 2020b). 不登校を引き起こす要因については, 「学業の不振」や「友人関係をめぐる問題」などが挙げられ (文部科学省, 2020a), 学校への不適応がしばしば取り上げられている (大久保, 2005 ; 酒井ほか, 2002). このような学校不適応がもたらす問題には, 不登校の他にもいじめ, 暴力, 非行などがあり (丸山・吉弘, 2016), これらの問題を惹起させないためにも, 生徒の適応状態を把握し, その低下がみられる生徒の支援が求められるといえる. 心理学の領域における適応とは, 環境からの要請に応じるとともに, 自らの要求も充足しながら, 環境との調和的関係を保つこと (佐々木, 1992) とされている. |
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ISSN: | 0484-6710 |