12. 労働安全衛生マネジメントシステム導入支援講座前後(以下, 導入支援講座)での使用を通じた, 労働安全衛生活動の客観的評価指標の構築について

我々は平成16年よりOSHMS導入支援講座を実施し, 効果確認のため, 参加者の自己評価を行ってきた. その結果, 事後評価の結果が下がる項目が見られた. 自己評価による限界を認識した上で, 今回, 安全衛生活動を客観的に評価できるツールの構築を試みた. 評価項目は自己評価と同様とし, 産業衛生の専門家がインタビューの上で事実を記載し, 各項目毎に6段階のレイティングをつけるという手順とした. 結果, 客観的評価では, 部分的改善が多数みられ, 自己評価で評価が下がった項目も, 上昇していた. インタビュー実施者からのコメントでは, 同ツールがOSHMS導入支援講座への参加意欲の向上に寄与し,...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 50; no. 5; p. 154
Main Authors 伊東大輔, 梶木繁之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.09.2008
公益社団法人日本産業衛生学会
Japan Society for Occupational Health
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ISSN1341-0725

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Summary:我々は平成16年よりOSHMS導入支援講座を実施し, 効果確認のため, 参加者の自己評価を行ってきた. その結果, 事後評価の結果が下がる項目が見られた. 自己評価による限界を認識した上で, 今回, 安全衛生活動を客観的に評価できるツールの構築を試みた. 評価項目は自己評価と同様とし, 産業衛生の専門家がインタビューの上で事実を記載し, 各項目毎に6段階のレイティングをつけるという手順とした. 結果, 客観的評価では, 部分的改善が多数みられ, 自己評価で評価が下がった項目も, 上昇していた. インタビュー実施者からのコメントでは, 同ツールがOSHMS導入支援講座への参加意欲の向上に寄与し, 事業場に対するコンサルティングの際に有用である可能性が示された. 今後問題点を検討し, より汎用性の高いツール作成に向け改善を行う予定である.
ISSN:1341-0725