マノメトリー

「要旨」嚥下圧検査は, 咽頭収縮力や食道入口部の弛緩状態を圧力の変化として評価することができるため, 嚥下障害の病態の把握に非常に有効である. 咽頭収縮力と食道入口部の弛緩状態を評価できる嚥下圧検査は, 食道入口部の開大不全の原因を明らかにできる有用な検査法である. 近年では高解像度マノメトリー (HRM : high resolution manometry) が開発され, 全周性の36個の圧センサーが1cmごとに配置されていることから, 1回の嚥下で嚥下圧動態を詳細に評価できるようになった. 本稿では, HRMを活用した嚥下圧検査の手法を紹介し, リハビリテーション手技の効果を検証したわれ...

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Published inディサースリア臨床研究 Vol. 13; no. 1; pp. 68 - 74
Main Authors 松原慶吾, 熊井良彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ディサースリア臨床研究会 01.12.2023
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ISSN2186-7186

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Summary:「要旨」嚥下圧検査は, 咽頭収縮力や食道入口部の弛緩状態を圧力の変化として評価することができるため, 嚥下障害の病態の把握に非常に有効である. 咽頭収縮力と食道入口部の弛緩状態を評価できる嚥下圧検査は, 食道入口部の開大不全の原因を明らかにできる有用な検査法である. 近年では高解像度マノメトリー (HRM : high resolution manometry) が開発され, 全周性の36個の圧センサーが1cmごとに配置されていることから, 1回の嚥下で嚥下圧動態を詳細に評価できるようになった. 本稿では, HRMを活用した嚥下圧検査の手法を紹介し, リハビリテーション手技の効果を検証したわれわれの研究成果をもとにHRMのアプローチ方法について述べる.
ISSN:2186-7186