皮膚温度および食塩の塩味に及ぼす天然にがりの影響

衛生環境が整えられ, 飽食の時代となった近年, 急性感染症や欠乏症などの疾病が減少した一方で, 癌, 心疾患, 脳血管疾患, 糖尿病, 高脂血症などの, 生活習慣が疾病の発症, 進行に関与する「生活習慣病」の増大が問題になっている. 生活習慣病の対策としては, 疾病の発症に関わる生活習慣を望ましいものにして, 発症そのものを防ぐ, 一次予防が重要となってくる. しかし, これまでの成人病対策としては, 早期発見, 早期治療を主とした二次予防が中心となっていた. そのため, 病気になってからの治療(二次予防)については発展進歩しているが, 一次予防に関する分野は, なかなか発展していないのが現状...

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Published in栄養学雑誌 Vol. 61; no. 3; pp. 183 - 187
Main Authors 宮崎栄子, 韓立坤, 奥田拓道
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本栄養改善学会 01.06.2003
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Summary:衛生環境が整えられ, 飽食の時代となった近年, 急性感染症や欠乏症などの疾病が減少した一方で, 癌, 心疾患, 脳血管疾患, 糖尿病, 高脂血症などの, 生活習慣が疾病の発症, 進行に関与する「生活習慣病」の増大が問題になっている. 生活習慣病の対策としては, 疾病の発症に関わる生活習慣を望ましいものにして, 発症そのものを防ぐ, 一次予防が重要となってくる. しかし, これまでの成人病対策としては, 早期発見, 早期治療を主とした二次予防が中心となっていた. そのため, 病気になってからの治療(二次予防)については発展進歩しているが, 一次予防に関する分野は, なかなか発展していないのが現状である. 一次予防の発展に必要なものとして, 生活習慣病予防の「目安」が挙げられる. 生活習慣病の兆候を, 一次予防の段階で発見することができれば, 私たちの予防に対する意識も変わってくるのではないだろうか. そのためには, 生活習慣病予防の目安が必要なのである.
ISSN:0021-5147