CASでのデータベース構築の現状と将来構想―CASフォーラム講演(2)
「抄録」CA創刊100周年を記念して社団法人化学情報協会は2007年11月にCASフォーラムを東京と大阪で開催した. 講演者としてChemical Abstracts Service(CAS)よりシニアコンテンツマネージャーであるRoger Schenck氏を招聘し, CASのデータベースコンテンツに関する強化や, 今後の展開について発表してもらった. 本稿は, その講演内容を和訳したものである. 「1. CASのデータベース」CAS(Chemical Abstracts Service)は米国化学会(American Chemical Society)の一部門で, 世界中の科学情報を網羅する...
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Published in | 薬学図書館 Vol. 53; no. 1; pp. 65 - 74 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本薬学図書館協議会
2008
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0386-2062 |
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Summary: | 「抄録」CA創刊100周年を記念して社団法人化学情報協会は2007年11月にCASフォーラムを東京と大阪で開催した. 講演者としてChemical Abstracts Service(CAS)よりシニアコンテンツマネージャーであるRoger Schenck氏を招聘し, CASのデータベースコンテンツに関する強化や, 今後の展開について発表してもらった. 本稿は, その講演内容を和訳したものである. 「1. CASのデータベース」CAS(Chemical Abstracts Service)は米国化学会(American Chemical Society)の一部門で, 世界中の科学情報を網羅する文献・特許情報データベースを製作しています. CASのデータベースを利用すれば, どのような研究が, どこで, 誰によって実施されているのかという現在の研究動向だけでなく, そのような研究動向の年代的な変遷も知ることができます. CASが活動を始めた初期の時代は, 科学情報の主たる収録源は印刷体の雑誌や特許で, これらをもとにデータベースを作成していました. 近年, 科学技術の進歩は目覚しく, 科学情報のソースも多様化しているとともに, 情報量も増加の一途を辿っています. 科学情報が増大するにつれ, 従来型の雑誌や特許だけでなく, 多くの情報がWebからも提供されるようになりました. 現在では多数の大学や国立の研究所, そして企業までもが作成したデータベースをWeb上で公開しています. |
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ISSN: | 0386-2062 |