1. 緩和ケアチームリンクナースの活動

【はじめに】リンクナースの活動が始まって約3年が経過した. 活動してきた中での問題点を整理し, 今後の活動に生かしていきたいのでここに報告する. 【現在の活動】1)月1回緩和ケアチームのラウンドに参加. 2)緩和ケアの勉強会を実施し, 緩和ケアの質の向上を図る. 3)病棟と緩和ケアチームとの連携・調整を行う. 【問題点】1)緩和ケア依頼患者の情報把握が難しい. 2)所属看護単位に不足していると思われる知識の提供がタイムリーに出来ていない. 3)各所属看護単位で固定チームナーシング制をとっており, 他のチームの患者の状が把握しづらい. 患者自身が病状や治療に対する理解に, 曖昧なことが多い. 【...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 61; no. 1; p. 77
Main Authors 狩野久美, 長島春香, 富澤身江, 細谷真奈美, 中沢まゆみ, 羽鳥裕美子, 椎名美智子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.02.2011
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ISSN1343-2826

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Summary:【はじめに】リンクナースの活動が始まって約3年が経過した. 活動してきた中での問題点を整理し, 今後の活動に生かしていきたいのでここに報告する. 【現在の活動】1)月1回緩和ケアチームのラウンドに参加. 2)緩和ケアの勉強会を実施し, 緩和ケアの質の向上を図る. 3)病棟と緩和ケアチームとの連携・調整を行う. 【問題点】1)緩和ケア依頼患者の情報把握が難しい. 2)所属看護単位に不足していると思われる知識の提供がタイムリーに出来ていない. 3)各所属看護単位で固定チームナーシング制をとっており, 他のチームの患者の状が把握しづらい. 患者自身が病状や治療に対する理解に, 曖昧なことが多い. 【解決策】1)電子カルテからラウンド対象患者の情報を収集する. 2)各所属看護単位の状況をアセスメントして, リンクナースが病棟内で勉強会を開催する. また, 緩和講演会への参加を促す. ラウンドで学んだことを病棟に返し, 看護の質の向上に努める. 3)がん患者の入院時に, 初期アセスメントシートを使用してもらうよう働きかける. 所属看護単位内で一緒に活動するチームメンバーを配置してもらう. ラウンド時に病棟スタッフの同席を勧め, 認識の共有, 意見交換の場を作る. 所属看護単位のスタッフと協力し, 主治医へ患者の状態に応じた病状説明を投げかけ, 治療方針の確認を行っていく.
ISSN:1343-2826