12. 小照射野用各種ディテクター(電離箱線量計及び半導体検出器)の基本特性

【目的】X線のレファレンス線量計であるFarmer形線量計と小照射野用各種ディテクターの基本特性を比較検討する. 【方法】(1)照射野1cm×1cm~40cm×40cmの全散乱係数(Scp)を測定する. (2)照射野6cm×6cm, 10cm×10cm, 20cm×20cmの深部量百分率(PDD)を測定する. 【結果】(1)(Scp):10MV-X線における検出下限は, Farmer形で4cm×4cm, 小型線量計では2cm×2cmであった. (2)(PDD):各照射野サイズにおける深部特性は, 大照射野になるに従い, 各ディテクター共にFarmer形よりオーバーレスポンスになる傾向があった....

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 62; no. 2; p. 228
Main Authors 中村康隆, 関根信教, 宮田治郎, 関根一正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.05.2012
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ISSN1343-2826

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Summary:【目的】X線のレファレンス線量計であるFarmer形線量計と小照射野用各種ディテクターの基本特性を比較検討する. 【方法】(1)照射野1cm×1cm~40cm×40cmの全散乱係数(Scp)を測定する. (2)照射野6cm×6cm, 10cm×10cm, 20cm×20cmの深部量百分率(PDD)を測定する. 【結果】(1)(Scp):10MV-X線における検出下限は, Farmer形で4cm×4cm, 小型線量計では2cm×2cmであった. (2)(PDD):各照射野サイズにおける深部特性は, 大照射野になるに従い, 各ディテクター共にFarmer形よりオーバーレスポンスになる傾向があった. 【結語】ディテクターの基本特性は, 容量の大小だけでなく形状や材質にも影響される. EDGEディテクターは半導体タイプでありながら, Farmer形に近いレスポンスを示した.
ISSN:1343-2826