OBIシステム(リニアック搭載型kVイメージングシステム)によるCBCTの画質評価【第1報】

【はじめに】近年放射線治療の発展に伴い,OBIなどによる位置照合システムを利用したIGRTが普及している。このOBIシステムのCBCTによる位置照合は,通常骨で照合させることが多い。しかし,実際の位置照合に使用する計画用CTとCBCTとの画質に相違があり,照合が困難な場合がある。そこで,今回我々は骨による位置照合を考慮してCBCTの画質を向上させる目的で,高コントラスト分解能の評価を行ったので報告する。 【使用機器】  ・放射線治療装置:Clinac-ix OBI System(Varian社製)  ・ファントム:Catphan504(TOYO MEDIC社製) 【方法】Catfhan504...

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Published inNihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 59; p. 424
Main Authors 伊佐次 範也, 渡邉 映元, 山田 佳未, 衣斐 賢司, 中西 茂樹, 鷹津 久登, 田中 孜
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE 2010
一般社団法人 日本農村医学会
Subjects
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ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.59.0.424.0

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Summary:【はじめに】近年放射線治療の発展に伴い,OBIなどによる位置照合システムを利用したIGRTが普及している。このOBIシステムのCBCTによる位置照合は,通常骨で照合させることが多い。しかし,実際の位置照合に使用する計画用CTとCBCTとの画質に相違があり,照合が困難な場合がある。そこで,今回我々は骨による位置照合を考慮してCBCTの画質を向上させる目的で,高コントラスト分解能の評価を行ったので報告する。 【使用機器】  ・放射線治療装置:Clinac-ix OBI System(Varian社製)  ・ファントム:Catphan504(TOYO MEDIC社製) 【方法】Catfhan504 のCT528高分解能モジュールを,OBIによる3D/3DMach(CBCT撮像)にて撮像し,以下の条件にて高コントラスト分解能を視覚評価した。 撮像条件100kV 80mA 25msec  1_ Reconstruction filter(Standard,Smooth,Sharp,Ultrasharp)  2_ Ring artifact supression (None,Weak,Medium,Strong)  3_ 撮像回転角度(360°200°)  4_ マトリクス数(384×384、512×512) 【結果及び考察】 ・Reconstruction filter別ではUltrasharp。Ring artifuct supression別ではStrong。 マトリクス数別では512×512マトリクスで良好な高コントラスト分解能が得られた。 ・撮像回転角度別では200°が高分解能であったが,アーチファクトの影響が大きい為360°を使用することが望ましいと考える。 【結語】今回我々は,OBIシステムにおけるCBCTの高コントラスト分解能の評価を行い,照合部位に適した撮像プロトコールを使い分けることにより照合精度が向上した。
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.59.0.424.0