照葉樹林文化論の再点検

照葉樹林文化論が近年かえりみられなくなったことのひとつの理由は、それが日本民族の源流さがしに拘泥するあまり、維持困難な図式に固執し、その根拠に対する反証が浮上するに及んで袋小路に陥っていったことにある。そのため本報告では山茶利用をめぐる論点の再点検から、系譜論への過剰な傾斜から距離を置き、機能論的な視点を提唱することで、山棲み文化の比較への視座を開くことを試みる。...

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Bibliographic Details
Published inAbstracts of the Annual Meeting of the Japanese Society of Cultural Anthropology Vol. 2023; p. E11
Main Author Kataoka Tatsuki
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published THE JAPANESE SOCIETY OF CULTURAL ANTHROPOLOGY 2023
日本文化人類学会
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ISSN2189-7964
DOI10.14890/jasca.2023.0_e11

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Summary:照葉樹林文化論が近年かえりみられなくなったことのひとつの理由は、それが日本民族の源流さがしに拘泥するあまり、維持困難な図式に固執し、その根拠に対する反証が浮上するに及んで袋小路に陥っていったことにある。そのため本報告では山茶利用をめぐる論点の再点検から、系譜論への過剰な傾斜から距離を置き、機能論的な視点を提唱することで、山棲み文化の比較への視座を開くことを試みる。
ISSN:2189-7964
DOI:10.14890/jasca.2023.0_e11