下肢アライメントの測定信頼性

【目的】本研究の目的はNavicular drop test(NDT),Q-angle,Craig testの検者内信頼性,検者間信頼性を検討することと,Q-angleとCraig testにおいて,ゴニオメーターとデジタル画像での測定角度について比較検討することである。【方法】検者は臨床経験4年の理学療法士(PT)である検者Aと臨床経験2年のPTである検者Bである。被検者は健常成人10名20肢である。方法はNDT,Q-angle,Craig testを2人の検者がそれぞれ3回ずつ測定し,検者内・検者間信頼性について検討した。またQ-angleとCraig testではゴニオメーターとデジタル...

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Published in東北理学療法学 Vol. 29; pp. 112 - 119
Main Authors 横山 寛子, 尾田 敦, 白石 彩佳, HATOKA Shota, 石川 大瑛, MAEDA Kentaro, 浦本 史也, ITO Ryota, 藤林 直樹, 鹿内 和也, 川口 陽亮, 渡邉 好孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tohoku Section of Japanese Physical Therapy Association 2017
公益社団法人 日本理学療法士協会 東北ブロック協議会
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ISSN0915-2180
2189-5686
DOI10.15049/artsjpta.29.0_112

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Summary:【目的】本研究の目的はNavicular drop test(NDT),Q-angle,Craig testの検者内信頼性,検者間信頼性を検討することと,Q-angleとCraig testにおいて,ゴニオメーターとデジタル画像での測定角度について比較検討することである。【方法】検者は臨床経験4年の理学療法士(PT)である検者Aと臨床経験2年のPTである検者Bである。被検者は健常成人10名20肢である。方法はNDT,Q-angle,Craig testを2人の検者がそれぞれ3回ずつ測定し,検者内・検者間信頼性について検討した。またQ-angleとCraig testではゴニオメーターとデジタル画像上での測定について比較検討した。【結果】すべての下肢アライメントで検者Bに比べ検者Aにおいて検者内信頼性が高く,検者AにおいてICC(1,3)で0.9以上を示した。NDT,Q-angle,Craig testにおいて検者間信頼性は低かった。Q-angleとCraig testにおいてゴニオメーターとデジタル画像上での測定では信頼性に大きな差はなかった。【結論】下肢アライメント測定は測定に熟練した同一検者において3回測定することで精度を上げることができると考えられる。
ISSN:0915-2180
2189-5686
DOI:10.15049/artsjpta.29.0_112