企業構成員の意識・行動に基づくコンプライアンス リスク予測手法の提案―数量化理論II類の適用

本研究では企業構成員の意識・行動から「倫理法令順守 (コンプライアンス)」に関するリスク度を予測するための手法の提案及び適用事例を示す。近年, 自動車メーカーのリコール隠しやガス機器製品の不正改造, 菓子メーカーの期限切れ原料の使用など企業の生産現場等において, 倫理観が薄れコンプライアンスに違反する行為が多発し, 企業の存続すら危ぶまれる事態が生じている。コンプライアンスに関するリスクを早期に把握し危機の発生を抑止することは生産管理の分野においても重要な課題となっている。本研究では定量的な分析, 予測が困難とされる企業のコンプライアンスに関するリスクに着目し, 数量化理論II類を応用して企業...

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Published in生産管理 Vol. 13; no. 2; pp. 135 - 140
Main Authors Hasegawa Teruyuki, Takahashi Kazuhiro, Kimura Haruhiko
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本生産管理学会 2007
The Japan Society for Production Management
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Summary:本研究では企業構成員の意識・行動から「倫理法令順守 (コンプライアンス)」に関するリスク度を予測するための手法の提案及び適用事例を示す。近年, 自動車メーカーのリコール隠しやガス機器製品の不正改造, 菓子メーカーの期限切れ原料の使用など企業の生産現場等において, 倫理観が薄れコンプライアンスに違反する行為が多発し, 企業の存続すら危ぶまれる事態が生じている。コンプライアンスに関するリスクを早期に把握し危機の発生を抑止することは生産管理の分野においても重要な課題となっている。本研究では定量的な分析, 予測が困難とされる企業のコンプライアンスに関するリスクに着目し, 数量化理論II類を応用して企業構成員の意識からコンプライアンスの達成度を「リスク度」として予測する。
ISSN:1341-528X
2186-6120
DOI:10.14846/seisankanri1995.13.2_135