不全四肢麻痺患者に対する下肢交互運動の適応と効果

[目的]不全四肢麻痺患者に対する座式上下肢協調運動機器を用いた下肢交互運動の適応と効果を検討した。[方法]不全四肢麻痺患者4例の身体機能,動作能力,歩行練習の状況,ニューステップ運動の状況を理学療法(Physical therapy:PT)開始時とPT開始4週後について振り返った。[結果]上肢・下肢運動スコア,座位・立位能力,歩行能力は4週後に向上を認めた。PT開始時では全例で高頻度の歩行練習が実施困難であったが,ニューステップ運動では下肢交互運動が100~200歩実施可能であった。[結論]ニューステップ運動は,歩行練習が困難な症例のPT開始早期より実施可能であり,下肢の高頻度な反復運動による...

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Published inRigakuryoho-Rinsho, Kenkyu, Kyoiku Vol. 20; no. 1; pp. 74 - 76
Main Authors 石川 秀登, 國澤 洋介, 小関 要作, 一氏 幸輔, 山本 満
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Saitama Physical Therapy Association 2013
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
Subjects
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ISSN1880-893X
1880-8948
DOI10.11350/ptcse.20.74

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Summary:[目的]不全四肢麻痺患者に対する座式上下肢協調運動機器を用いた下肢交互運動の適応と効果を検討した。[方法]不全四肢麻痺患者4例の身体機能,動作能力,歩行練習の状況,ニューステップ運動の状況を理学療法(Physical therapy:PT)開始時とPT開始4週後について振り返った。[結果]上肢・下肢運動スコア,座位・立位能力,歩行能力は4週後に向上を認めた。PT開始時では全例で高頻度の歩行練習が実施困難であったが,ニューステップ運動では下肢交互運動が100~200歩実施可能であった。[結論]ニューステップ運動は,歩行練習が困難な症例のPT開始早期より実施可能であり,下肢の高頻度な反復運動による機能改善に寄与する可能性が示唆された。
ISSN:1880-893X
1880-8948
DOI:10.11350/ptcse.20.74