テクネチウムヒト血清アルブミンD (99mTc) 注射液による精索静脈瘤の検出

精索静脈瘤の検出のため, 99mTc-HSA-Dによる陰嚢シンチグラフィを男性不妊および視・触診で静索静脈瘤が疑われた14症例で施行した。確診例の9例全例で患側陰嚢部にRIの異常貯留が認められ, 術後症例を除く陰性例4例は, 全例サーモグラフィでも陰性であった。本剤は99mTc-HSAに比し病巣対軟部組織比が高く, 膀胱の描出がない点で優れ, 副作用もなく, 精索静脈瘤の検出に有用であると考えられた。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 37; no. 6; pp. 330 - 335
Main Authors 大塚, 信昭, 福永, 仁夫, 森田, 浩一, 小野, 志磨人, 永井, 清久, 古川, 高子, 柳元, 真一, 友光, 達志, 河原, 弘之, 田中, 啓幹, 森田, 陸司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 15.06.1988
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Summary:精索静脈瘤の検出のため, 99mTc-HSA-Dによる陰嚢シンチグラフィを男性不妊および視・触診で静索静脈瘤が疑われた14症例で施行した。確診例の9例全例で患側陰嚢部にRIの異常貯留が認められ, 術後症例を除く陰性例4例は, 全例サーモグラフィでも陰性であった。本剤は99mTc-HSAに比し病巣対軟部組織比が高く, 膀胱の描出がない点で優れ, 副作用もなく, 精索静脈瘤の検出に有用であると考えられた。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.37.6_330