反省的思考による学生の看護実践の認識

本研究は,基礎看護技術の学内演習と臨地実習を組み合わせた基礎看護学実習(テーマ:バイタルサインズの測定,感染予防,清潔・排泄の援助,薬物療法)で,学習体験の反省的思考から得られた看護実践に対する学生の認識を記述することである。対象は,教師が学内演習と臨地実習を一貫して指導し,継続した対話を重視する体制の看護系短期大学で,研究の承諾が得られた1年次生41名であった。データは半構造化面接により収集し,内容分析によって帰納的に分析した。その結果,5つのカテゴリー(『倫理的な行動』『患者理解を深める』『患者を尊重した行動と姿勢』『主体的な療養生活のための関わり』」『個別的な療養生活のための具体的な活動...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 27; no. 2; pp. 2_101 - 2_109
Main Authors 青山 美智代, 伊藤 明子, 向坂 智子, 三毛 美恵子, 須藤 聖子, 大久保 千里
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Japan Society of Nursing Research 01.06.2004
一般社団法人 日本看護研究学会
Subjects
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ISSN2188-3599
2189-6100
DOI10.15065/jjsnr.20040202010

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Summary:本研究は,基礎看護技術の学内演習と臨地実習を組み合わせた基礎看護学実習(テーマ:バイタルサインズの測定,感染予防,清潔・排泄の援助,薬物療法)で,学習体験の反省的思考から得られた看護実践に対する学生の認識を記述することである。対象は,教師が学内演習と臨地実習を一貫して指導し,継続した対話を重視する体制の看護系短期大学で,研究の承諾が得られた1年次生41名であった。データは半構造化面接により収集し,内容分析によって帰納的に分析した。その結果,5つのカテゴリー(『倫理的な行動』『患者理解を深める』『患者を尊重した行動と姿勢』『主体的な療養生活のための関わり』」『個別的な療養生活のための具体的な活動』)と21のサブカテゴリーが抽出された。学生が認識した看護実践は,患者に対する尊厳と看護専門職としての責任を反映するものであり,ケアリング特性に類似していた。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20040202010