学習方法の習熟を目的とした学年縦断的なチュートリアル教育

【目 的】効果的な履修や学習方法について習熟を図るという目的で,「学習方法論」という科目を設定した.本研究では,この科目に関する取り組みについて報告する. 【方 法】対象は,専門学校の学生(理学療法士科 1 年生)35 名であった.「学習方法論」では,チュー ター役として上級生 1 名を各グループに配置した学年縦断的なチュートリアル教育により 対象学生の学習支援を行った. 【結 果】学習に対する意識の変化については,対象者の 85.7%の者が「あった」と回答した. また,学習に対する実際の行動変化については,学内で 85.7%,学外で 74.3%の者がそ れぞれ「変わった」と回答していた. 一...

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Published inJournal of Physical Therapy Association in Oita Vol. 17; pp. 53 - 60
Main Authors 武田 知樹, 大嶋 崇, 佐藤 圭子, 大野 智之, 岡部 陽介, 分藤 英樹, 荒巻 華子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Oita Physical Therapist Association 2024
公益社団法人 大分県理学療法士協会
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ISSN1349-4783
2434-5431
DOI10.32227/oitaptj.17-9

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Summary:【目 的】効果的な履修や学習方法について習熟を図るという目的で,「学習方法論」という科目を設定した.本研究では,この科目に関する取り組みについて報告する. 【方 法】対象は,専門学校の学生(理学療法士科 1 年生)35 名であった.「学習方法論」では,チュー ター役として上級生 1 名を各グループに配置した学年縦断的なチュートリアル教育により 対象学生の学習支援を行った. 【結 果】学習に対する意識の変化については,対象者の 85.7%の者が「あった」と回答した. また,学習に対する実際の行動変化については,学内で 85.7%,学外で 74.3%の者がそ れぞれ「変わった」と回答していた. 一方,自己学習時間は,「学習方法論」受講前平均 1.4 時間に対し,受講後平均 3.0 時間 と約 2 倍に増加していた(Paired t-test,p<0.01). 【結 語】 多くの学生において学習に対する意識や行動の変化が認められた一方で,十分な行動変 容に結びつかない学生も 1 ~ 2 割いることが確認された.
ISSN:1349-4783
2434-5431
DOI:10.32227/oitaptj.17-9