徒手筋力計で膝伸展筋力を評価するための予備的研究

要旨:〔目的〕ハンドヘルドダイナモメーター(HHD)で測定した膝伸展筋力を,下腿長による補正の有無別に身体機能との関連を検討し,その程度を比較した。〔対象〕体力測定会への参加者130名(平均年齢64±18歳)であった。〔方法〕膝伸展筋力の他に,各身体機能を測定した。統計処理は,下腿長による補正の有無別に各測定項目の関連をPearson の相関分析で検討した。さらに,補正有群と補正無群の相関係数の差の検定を行った。〔結果〕下腿長での補正の有無に関わらず,膝伸展筋力は骨格筋量指数および握力と中等度以上の有意な相関が認められた。また,骨格筋量とTUGは補正有のみ中等度以上の有意な相関が認められた。次...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法さが Vol. 10; no. 1; pp. 65 - 71
Main Authors 吉田 禄彦, 釜﨑 大志郎, 八谷 瑞紀, 田中 真一, 久保 温子, 大川 裕行, 坂本 飛鳥, 藤原 和彦, 田中 勝人, 井手 翔太郎, 溝上 泰弘, 鎌田 實, 大田尾 浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Saga physical therapy association 2024
公益社団法人 佐賀県理学療法士会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2188-9325
2424-2438
DOI10.20813/sagapt.10.1_65

Cover

More Information
Summary:要旨:〔目的〕ハンドヘルドダイナモメーター(HHD)で測定した膝伸展筋力を,下腿長による補正の有無別に身体機能との関連を検討し,その程度を比較した。〔対象〕体力測定会への参加者130名(平均年齢64±18歳)であった。〔方法〕膝伸展筋力の他に,各身体機能を測定した。統計処理は,下腿長による補正の有無別に各測定項目の関連をPearson の相関分析で検討した。さらに,補正有群と補正無群の相関係数の差の検定を行った。〔結果〕下腿長での補正の有無に関わらず,膝伸展筋力は骨格筋量指数および握力と中等度以上の有意な相関が認められた。また,骨格筋量とTUGは補正有のみ中等度以上の有意な相関が認められた。次に,下腿長による補正の有無別に相関係数の差の検定を行ったが,2群間で有意差はなかった。〔結語〕HHD で測定した膝伸展筋力は,補正の有無に関わらず膝伸展筋力を評価できる可能性が示された。
ISSN:2188-9325
2424-2438
DOI:10.20813/sagapt.10.1_65