当院における新人看護師研修の取り組み

〈はじめに〉当院では新人看護師の研修として、基礎看護技術の習得を中心とした集合研修を行っている。今回、集合研修をより効果的にするために、看護部委員会メンバーがOJTを担当した取り組みについて報告する。 〈方法〉1.研修を担当する各委員会で集合研修とOJT内容について検討し企画書を作成する。また、OJTの中心となる看護技術のチェックリストや評価基準、チェック終了時期を明確にする。2.各委員会で企画した研修内容を現任教育委員会で確認後、新人研修企画書を1冊にまとめ各部署に配布し、各部署が事前に新人研修内容を把握する。3.研修は午前中を講義とし、午後は委員会メンバーが担当者となり講義で学びを配属部署...

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Published inNihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 59; p. 238
Main Authors 濱野 美香, 近藤 貴代, 浅井 多江子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE 2010
一般社団法人 日本農村医学会
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ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.59.0.238.0

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Summary:〈はじめに〉当院では新人看護師の研修として、基礎看護技術の習得を中心とした集合研修を行っている。今回、集合研修をより効果的にするために、看護部委員会メンバーがOJTを担当した取り組みについて報告する。 〈方法〉1.研修を担当する各委員会で集合研修とOJT内容について検討し企画書を作成する。また、OJTの中心となる看護技術のチェックリストや評価基準、チェック終了時期を明確にする。2.各委員会で企画した研修内容を現任教育委員会で確認後、新人研修企画書を1冊にまとめ各部署に配布し、各部署が事前に新人研修内容を把握する。3.研修は午前中を講義とし、午後は委員会メンバーが担当者となり講義で学びを配属部署でのOJTとする。4.研修後、新人看護師に対して、講義内容とOJTについてのアンケートを行う。 〈結果〉部署でOJTを担当する委員会のメンバーは、研修内容を理解したうえでOJTを行うことができ、講義内容とOJTでの指導のずれがなくなった。また技術チェックリストや評価基準の検討も委員会で行うため、進捗状況や技術終了時期も明確となり、技術チェック終了率も高くなってきている。研修後の新人看護師のアンケート結果を委員会にフィードバックすることで、指導内容の問題や課題についても検討できるようになった。今年で2年目となり、研修後も現場で委員会メンバーが継続して関わる体制が定着しつつある。
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.59.0.238.0