光散乱フォトメータによる集塵効率測定における誤差について

エアロゾル粒子濃度測定用光散乱フォトメータによる集塵装置の集塵効率の測定において, フォトメータの応答感度および集塵装置の粒子捕集効率の大きな粒径依存性によって原理的に発生する誤差を理論的に考察し, それに対する修正係数を慣性効果, さえぎり効果および拡散効果の粒子捕集基本メカニズムをそれぞれもつ三つの集塵装置および原子力産業施設の排気系にその装備が定められている高性能エアフィルタについて計算した.さらに, 高性能エアフィルタの検定に用いられる試験エアロゾルが0.3μm単分散の条件を満たしえなかった場合に, 0.3μm粒径粒子に対し99.97%という高性能フィルタの捕集効率を保証するフォトメー...

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Published in化学工学論文集 Vol. 5; no. 5; pp. 513 - 519
Main Author 金川, 昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 化学工学会 10.09.1979
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Summary:エアロゾル粒子濃度測定用光散乱フォトメータによる集塵装置の集塵効率の測定において, フォトメータの応答感度および集塵装置の粒子捕集効率の大きな粒径依存性によって原理的に発生する誤差を理論的に考察し, それに対する修正係数を慣性効果, さえぎり効果および拡散効果の粒子捕集基本メカニズムをそれぞれもつ三つの集塵装置および原子力産業施設の排気系にその装備が定められている高性能エアフィルタについて計算した.さらに, 高性能エアフィルタの検定に用いられる試験エアロゾルが0.3μm単分散の条件を満たしえなかった場合に, 0.3μm粒径粒子に対し99.97%という高性能フィルタの捕集効率を保証するフォトメータ計測値としての粒子通過比の値も計算した.
ISSN:0386-216X
1349-9203
DOI:10.1252/kakoronbunshu.5.513