頭頸部非ホジキンリンパ腫の電顕的観察 電顕的所見と予後

著者は,26例の頭頸部非ホジキンリンパ腫を電顕的に観察し,予後との関係を検討した. 腫瘍細胞は,電顕的に4つの細胞型に分類できたが,各型間には移行型もみられた.各症例はそれぞれの細胞の組み合わせから成っていた.この分類と予後の関係は密接ではなかった. しかし細胞質内細線維の認められた細胞をもつ症例は予後が悪く,病期分類による予後と比較すると,細胞質内細線維による予後推定の方がすぐれていた....

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Published in日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 87; no. 5; pp. 581 - 589
Main Author 仙波, 治
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 20.05.1984
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ISSN0030-6622
1883-0854
DOI10.3950/jibiinkoka.87.581

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Summary:著者は,26例の頭頸部非ホジキンリンパ腫を電顕的に観察し,予後との関係を検討した. 腫瘍細胞は,電顕的に4つの細胞型に分類できたが,各型間には移行型もみられた.各症例はそれぞれの細胞の組み合わせから成っていた.この分類と予後の関係は密接ではなかった. しかし細胞質内細線維の認められた細胞をもつ症例は予後が悪く,病期分類による予後と比較すると,細胞質内細線維による予後推定の方がすぐれていた.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.87.581