Report on the usage status of the virtual computer classroom and consideration for it, for about five years including the COVID-19

東京農工大学では,学生が自身の端末を用いたBYOD(Bring Your Own Device)環境による学術情報基盤を2016年4月から提供してきた.その特徴は,学外クラウド上にWEBブラウザ経由でアクセス可能な仮想端末室を設けて,利用者のプラットフォームに依存しないコンピュータ演習環境の提供にある.現在,コロナ禍でのキーボード等による接触感染や教室での密な環境を防ぐために,多くの大学や学校等において,従来型の物理端末教室を用いた授業実施が大きく制限されている.仮想端末室は,ネットワークのアクセス性さえ確保できれば,情報リテラシー,プログラミングやCAD等のコンピュータ演習を,在宅や学内教室...

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Bibliographic Details
Published inJournal for Academic Computing and Networking Vol. 25; no. 1; pp. 29 - 38
Main Authors Mishima, Kazuhiro, Aoyama, Shigeyoshi, Nemoto, Takahiro
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published National university corporation of Information Processing Center Council 01.11.2021
国立大学法人 情報系センター協議会
Subjects
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ISSN1343-2915
2433-7595
DOI10.24669/jacn.25.1_29

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Summary:東京農工大学では,学生が自身の端末を用いたBYOD(Bring Your Own Device)環境による学術情報基盤を2016年4月から提供してきた.その特徴は,学外クラウド上にWEBブラウザ経由でアクセス可能な仮想端末室を設けて,利用者のプラットフォームに依存しないコンピュータ演習環境の提供にある.現在,コロナ禍でのキーボード等による接触感染や教室での密な環境を防ぐために,多くの大学や学校等において,従来型の物理端末教室を用いた授業実施が大きく制限されている.仮想端末室は,ネットワークのアクセス性さえ確保できれば,情報リテラシー,プログラミングやCAD等のコンピュータ演習を,在宅や学内教室に分散して臨機応変に実施可能である.そのため,現在のコロナ禍の状況において,コンピュータ演習を円滑に行うための有力な解決策の一つと言える.本稿では,コロナ禍を含む約5年間の運用期間全体における仮想端末室の利用状況に対する報告と考察を行う.そして,仮想端末室導入のメリットのひとつである授業規模に応じた柔軟な仮想端末の割り当てが行えるを示すとともに,本仮想端末室によってコロナ禍においてもコンピュータ演習環境の提供が可能であることを示す.
ISSN:1343-2915
2433-7595
DOI:10.24669/jacn.25.1_29