閉塞性大腸癌に対する一期的切除再建術
閉塞性大腸癌に対し, (準) 緊急一期的切除再建術を原則とした治療を行ってきたのでその成績について報告する。閉塞性大腸癌は過去17年間で215例経験し, 初回大腸癌手術例の16.2%を占めていた。うち一期的再建は158例73.5%に行われ, 縫合不全の発生は5例3.2%のみであった。癌腫の高度進行, 全身状態などからハルトマン手術が選択されたのは42例, 人工肛門のみが9例でうち後日根治術を行ったものが5例, 直腸切断術は6例でうち2例はチューブ減圧後に施行された。手術直接成績は, 術後30日以内の手術死亡が2例, 入院死亡が2例の4例 (1.9%) が術後在院死亡となったが, 211例 (9...
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Published in | 日本腹部救急医学会雑誌 Vol. 25; no. 3; pp. 509 - 512 |
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Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本腹部救急医学会
31.03.2005
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Subjects | |
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ISSN | 1340-2242 1882-4781 |
DOI | 10.11231/jaem1993.25.509 |
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Summary: | 閉塞性大腸癌に対し, (準) 緊急一期的切除再建術を原則とした治療を行ってきたのでその成績について報告する。閉塞性大腸癌は過去17年間で215例経験し, 初回大腸癌手術例の16.2%を占めていた。うち一期的再建は158例73.5%に行われ, 縫合不全の発生は5例3.2%のみであった。癌腫の高度進行, 全身状態などからハルトマン手術が選択されたのは42例, 人工肛門のみが9例でうち後日根治術を行ったものが5例, 直腸切断術は6例でうち2例はチューブ減圧後に施行された。手術直接成績は, 術後30日以内の手術死亡が2例, 入院死亡が2例の4例 (1.9%) が術後在院死亡となったが, 211例 (98.1%) は軽快退院し得た。 |
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ISSN: | 1340-2242 1882-4781 |
DOI: | 10.11231/jaem1993.25.509 |