An autopsy case of Tako-tsubo (ampulla) cardiomyopathy complicated with malignant lymphoma

症例は85歳,女性.精神的ストレスに引き続く胸部圧迫感が突然出現し入院した.冠動脈造影上明らかな狭窄病変を認めず,心尖部を中心に冠動脈支配領域に一致しない左室壁運動障害を認め,心筋逸脱酵素の上昇がなく,徐々に左室壁運動が改善したことよりたこつぼ心筋障害と診断した.しかし,合併する悪性リンパ腫の肺浸潤により第11病院日に死亡した.剖検で,心尖部を中心に左室心筋細胞の脱落と巣状の線維化を認めた.左室壁運動が正常化した時期においても左室心尖部には陳旧性の親織変化が残存しており,たこつぼ心筋障害の病態を考えるうえで興味深い所見と考え,報告する....

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Published inShinzo Vol. 37; no. 7; pp. 581 - 586
Main Authors Neishi, Yoji, Kume, Teruyoshi, Kawamoto, Takahiro, Okahashi, Noriko, Watanabe, Nozomi, Yoshida, Kiyoshi, Irei, Isao, Wada, Nozomi, Akasaka, Takashi
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Japan Heart Foundation 15.07.2005
Subjects
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo1969.37.7_581

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Summary:症例は85歳,女性.精神的ストレスに引き続く胸部圧迫感が突然出現し入院した.冠動脈造影上明らかな狭窄病変を認めず,心尖部を中心に冠動脈支配領域に一致しない左室壁運動障害を認め,心筋逸脱酵素の上昇がなく,徐々に左室壁運動が改善したことよりたこつぼ心筋障害と診断した.しかし,合併する悪性リンパ腫の肺浸潤により第11病院日に死亡した.剖検で,心尖部を中心に左室心筋細胞の脱落と巣状の線維化を認めた.左室壁運動が正常化した時期においても左室心尖部には陳旧性の親織変化が残存しており,たこつぼ心筋障害の病態を考えるうえで興味深い所見と考え,報告する.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo1969.37.7_581