The right ventricular myxorna of the heart with successful removal

われわれの経験した右心室粘液腫を報告した.患者は24歳の女性で,息切れを主訴とし,聴診では,第4肋間胸骨左縁に,亘大クリック音,拡張期過剰心音,収縮期雑音,ランブル調拡張期雑音,前収縮期雑音を認め,心電図では,右房拡大,右室収縮期負荷を示していた.心臓カテーテル検査では,右心室流出路狭窄,三尖弁狭窄を示し,右房アンギオグラフィーでは,右心室先端に一致したテニスボール大の陰影欠損を,また心ブールシンチグラムでは,右心室に一致したコールドエリアを認めた.直視下に,三尖弁前乳頭筋の付着部に発生した130gの粘液腫を確認し,腫瘍剔出術,三尖弁置換術を施行した.文献上調査し得た16例とともに,概説した....

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Published inShinzo Vol. 7; no. 13; pp. 1527 - 1536
Main Authors Izumi, Toru, Higuma, Norio, Asano, Kenichi, Terashima, Masanori, Matsuoka, Matsuzo, Sato, Hironori, Tajika, Sadakatsu, Tamura, Kohji, Hirono, Osamu, Koizumi, Fumitomo
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Japan Heart Foundation 01.12.1975
Subjects
右心室粘液腫
右房アンギオグラフィー
心プールシンチグラム
肺動脈弁および三尖弁狭窄
腫瘍剔出術
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo1969.7.13_1527

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Summary:われわれの経験した右心室粘液腫を報告した.患者は24歳の女性で,息切れを主訴とし,聴診では,第4肋間胸骨左縁に,亘大クリック音,拡張期過剰心音,収縮期雑音,ランブル調拡張期雑音,前収縮期雑音を認め,心電図では,右房拡大,右室収縮期負荷を示していた.心臓カテーテル検査では,右心室流出路狭窄,三尖弁狭窄を示し,右房アンギオグラフィーでは,右心室先端に一致したテニスボール大の陰影欠損を,また心ブールシンチグラムでは,右心室に一致したコールドエリアを認めた.直視下に,三尖弁前乳頭筋の付着部に発生した130gの粘液腫を確認し,腫瘍剔出術,三尖弁置換術を施行した.文献上調査し得た16例とともに,概説した.本例は,術後1年6ヵ月の今日,元気に社会復帰している.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo1969.7.13_1527