マムシ咬傷後に心室細動,心不全を発症した1例

症例は17歳,女性.マムシ咬傷後に横紋筋融解,急性腎不全をきたし入院.腎不全は血液透析の施行で回復した.しかし,経過中,突然,心室細動を認め,電気的除細動にて洞調律に復したものの, Forrester II型の心不全の状態であった.心不全は利尿薬,血管拡張薬等で回復した.マムシ咬傷後に心室細動,心不全を生じたとの報告は稀であるが,重篤な合併症であり注意を要すると思われ報告する....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 89; no. 11; pp. 2350 - 2352
Main Authors 尾本, 篤志, 近藤, 盛彦, 内田, 亮, 足立, 陽子, 大友, 敏行, 西田, 康一, 西尾, 晃, 中村, 充男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.11.2000
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Summary:症例は17歳,女性.マムシ咬傷後に横紋筋融解,急性腎不全をきたし入院.腎不全は血液透析の施行で回復した.しかし,経過中,突然,心室細動を認め,電気的除細動にて洞調律に復したものの, Forrester II型の心不全の状態であった.心不全は利尿薬,血管拡張薬等で回復した.マムシ咬傷後に心室細動,心不全を生じたとの報告は稀であるが,重篤な合併症であり注意を要すると思われ報告する.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.89.2350