TJ-107 (ツムラ牛車腎気丸) の多施設共同臨床試験による耳鳴に対する効果

12病院の外来に来院した種々の原因からなる耳鳴患者150例に対してTJ-107を投与し, その臨床的効果を調べた。投与量は1日7.5gで投与期間は4週間から8週間である。TJ-107の臨床的効果は改善以上は39.3%, やや改善以上は66.7%であった。耳鳴が消失したり, とても軽快したと自覚した例数は4週間後の時よりも8週間の方が増加した。 著明改善に関する検定では, 無難聴性, 感音性, および伝音性難聴の順で有意であった。6例に主として消化器系の軽度の副作用が生じた。...

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Published in耳鼻咽喉科展望 Vol. 37; no. 3; pp. 371 - 379
Main Authors 大西, 信治郎, 澤木, 修二, 土屋, 幸造, 柊, 光一, 谷内, 晶子, 古川, 政樹, 和田, 廣巳, 田中, 洋二, 伊藤, 真郎, 坊野, 馨二, 沼田, 早恵子, 竹田, 英子, 牛嶋, 達次郎, 山口, 宏也, 和田, 昌士, 堤内, 邦彦, 田中, 省三, 野崎, 信行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻咽喉科展望会 15.06.1994
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Summary:12病院の外来に来院した種々の原因からなる耳鳴患者150例に対してTJ-107を投与し, その臨床的効果を調べた。投与量は1日7.5gで投与期間は4週間から8週間である。TJ-107の臨床的効果は改善以上は39.3%, やや改善以上は66.7%であった。耳鳴が消失したり, とても軽快したと自覚した例数は4週間後の時よりも8週間の方が増加した。 著明改善に関する検定では, 無難聴性, 感音性, および伝音性難聴の順で有意であった。6例に主として消化器系の軽度の副作用が生じた。
ISSN:0386-9687
1883-6429
DOI:10.11453/orltokyo1958.37.371