整形外科関節手術用シェーバーシステム (SE5, ペースセッター) のESSへの使用の有用性

• Published in: 耳鼻咽喉科展望 Vol. 40; no. 4; pp. 438 - 443
• Main Authors: 岡本, 牧人, 新井, 基洋, 樋口, 彰宏, 斉藤, 大, 八尾, 和雄
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 耳鼻咽喉科展望会 15.08.1997
• Subjects: シェーバー; ペースセッター; 内視鏡下鼻副鼻腔手術
• ISSN: 0386-9687; 1883-6429
• DOI: 10.11453/orltokyo1958.40.438

1996年6月より我々は整形外科関節手術用シェーバーシステムである, SE5, ペースセッター (ラージハンドピース) をESSに使用し始めた。56例 (99側) にSE5 (あるいはペースセッター), ハマー, 通常手術器具でESSを行い, その有用性の検討を行ったところ, SE5 (あるいはペースセッター) 使用症例 (あるいは側) はハマー, 通常器具使用症例 (あるいは側) に比して, 手術時間, 出血量, 術中副損傷, 創傷治癒など全てにおいて優れていた。シェーバーの安全性, 有用性はそのままで, ハマーの欠点を克服できた。SE5, ペースセッターは整形外科で広く普及していて, すでに所有している施設も多いため, 多くの耳鼻咽喉科医が, すぐにでもESSにシェーバーを使用できるという利点もある。