広汎性子宮全摘出術後および放射線治療後の下肢浮腫に対する鍼灸湯液併用治療の経験

婦人科より東洋医学科に併診依頼があった子宮癌および卵巣癌による広汎子宮全摘出手術後および放射線治療後の下肢浮腫10症例 (平均年齢は54±3.7歳, 平均罹病期間は180日) に対して東洋医学的治療の鍼灸治療および湯液治療を行った。下肢の周径 (大腿部・下腿最大周囲・足関節) には著明な変化はみられなかったが自覚症状である腫脹に伴う痛み (脹痛) 筋肉のかたい感じならびに排便等に対して改善効果が認められた。これらの改善により患者の日常的苦痛を軽減できる対策として東洋医学的治療が評価できるものと考えられる。...

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Published in日本東洋医学雑誌 Vol. 47; no. 1; pp. 17 - 25
Main Authors 高士, 将典, 岡田, 武史, 津田, 穂積, 佐野, 節夫
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 一般社団法人 日本東洋医学会 20.07.1996
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Summary:婦人科より東洋医学科に併診依頼があった子宮癌および卵巣癌による広汎子宮全摘出手術後および放射線治療後の下肢浮腫10症例 (平均年齢は54±3.7歳, 平均罹病期間は180日) に対して東洋医学的治療の鍼灸治療および湯液治療を行った。下肢の周径 (大腿部・下腿最大周囲・足関節) には著明な変化はみられなかったが自覚症状である腫脹に伴う痛み (脹痛) 筋肉のかたい感じならびに排便等に対して改善効果が認められた。これらの改善により患者の日常的苦痛を軽減できる対策として東洋医学的治療が評価できるものと考えられる。
ISSN:0287-4857
1882-756X
DOI:10.3937/kampomed.47.17