開胸術後疼痛に対する胸腔内局麻剤注入法の効果について
開胸術後の疼痛対策として胸腔内局麻剤注入法 (interpleur alanaigsia 以下IPA) の有効性を, 硬膜外麻酔単独群 (Epi群) と硬膜外麻酔にIPAを併用した群 (IPA群) の2群に分けて検討した。対象は33例で, 硬膜外麻酔には塩酸ブプレノルフィン0.2mgを用いた.閉胸時, ダブルルーメントロッカールを胸腔内に留麗し, IPA群にはこの薬剤注入用ルーメンから局麻剤 (0.25%ブビバカイン20ml) を注入した.Epi, IPA 施行前, 施行後6時間までの癖痛評価と, 血中ブビバカイン濃度を測定した.疹痛評価には Visual analogscale (VAS)...
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Published in | 日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 11; no. 5; pp. 609 - 613 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
15.07.1997
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Subjects | |
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ISSN | 0919-0945 1881-4158 |
DOI | 10.2995/jacsurg.11.609 |
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Summary: | 開胸術後の疼痛対策として胸腔内局麻剤注入法 (interpleur alanaigsia 以下IPA) の有効性を, 硬膜外麻酔単独群 (Epi群) と硬膜外麻酔にIPAを併用した群 (IPA群) の2群に分けて検討した。対象は33例で, 硬膜外麻酔には塩酸ブプレノルフィン0.2mgを用いた.閉胸時, ダブルルーメントロッカールを胸腔内に留麗し, IPA群にはこの薬剤注入用ルーメンから局麻剤 (0.25%ブビバカイン20ml) を注入した.Epi, IPA 施行前, 施行後6時間までの癖痛評価と, 血中ブビバカイン濃度を測定した.疹痛評価には Visual analogscale (VAS) と PrinceHenry painscore (PH) を用いた.VAS, PH どちらの評価でもIPA群で有意に疼痛は軽度であった.血中ブビバカイン濃度はIPA施行後1時間でピーク値に達した後低下し, 全経過で安全範囲内であった.以上から開胸術後疼痛対策としてIPAは簡伸で右用で魅ると考えられた. |
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ISSN: | 0919-0945 1881-4158 |
DOI: | 10.2995/jacsurg.11.609 |