DLO (DFOとOWHTOの併用) とDFOTO (DFOとTCVOの併用) の治療成績の検討

【はじめに】当院で経験したDFOにOWHTOを併用した症例(DLO群)とTCVOを併用した症例(DFOTO群)とで比較検討を行なったので報告する. 【対象と方法】2015年から2019年までにDLOまたはDFOTOを施行した17例20膝を対象とし, 術前および最終経過観察時のX線計測値, 膝関節可動域, JOA score, KOOSを評価した. 【結果】膝関節可動域は, DLO群がDFOTO群と比較して術前伸展制限が大きい傾向にあったが有意差はなかった. 術後の伸展可動域はDLO群が -5.5°, DFOTO群が -1.6°であり, 伸展制限はDLO群が有意に大きかった. 両術式間で術前後の...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 71; no. 2; pp. 242 - 246
Main Authors 岡本渉大, 米倉暁彦, 岡崎成弘, 中添悠介, 千葉恒, 樋口尚浩, 尾崎誠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.03.2022
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:【はじめに】当院で経験したDFOにOWHTOを併用した症例(DLO群)とTCVOを併用した症例(DFOTO群)とで比較検討を行なったので報告する. 【対象と方法】2015年から2019年までにDLOまたはDFOTOを施行した17例20膝を対象とし, 術前および最終経過観察時のX線計測値, 膝関節可動域, JOA score, KOOSを評価した. 【結果】膝関節可動域は, DLO群がDFOTO群と比較して術前伸展制限が大きい傾向にあったが有意差はなかった. 術後の伸展可動域はDLO群が -5.5°, DFOTO群が -1.6°であり, 伸展制限はDLO群が有意に大きかった. 両術式間で術前後のX線計測値と臨床スコアに有意差はなかった. DFOTO群において術後%MAとKOOSのPainやSymptomsとの間に相関係数がそれぞれ0.66および0.72の正の相関を, ΔJLCAとKOOSのSymptomsとの間に相関係数 -0.75の負の相関を認めた. 【結語】DLO群とDFOTO群とで臨床スコアやX線計測値に有意差はなかった. DFOTO群において術後%MAやΔJLCAと臨床スコアの間に相関を認めた.
ISSN:0037-1033