フレイルの基礎知識
「■要旨」2014年に日本老年医学会から "Frailty" の日本語訳として "フレイル" を使用する提言がなされ, 健康寿命の延伸を促進するうえでもフレイルの対策が重要な課題として挙げられている. フレイルの特徴として, 健常と機能障害 (例えば, 要介護等) を有する状態の中間に位置する段階であること, 身体的な問題だけではなく認知・心理・精神的な問題や社会的な問題も含む多面性を有すること, 適切な対処によってフレイルは改善できるという可逆性を有すること, が示されている. フレイルの基礎的な知識を整理し, 多面的な視点による早期からの対策を促進す...
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Published in | 理学療法福岡 no. 37; pp. 7 - 12 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
福岡県理学療法士会
31.03.2024
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ISSN | 1342-1433 |
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Summary: | 「■要旨」2014年に日本老年医学会から "Frailty" の日本語訳として "フレイル" を使用する提言がなされ, 健康寿命の延伸を促進するうえでもフレイルの対策が重要な課題として挙げられている. フレイルの特徴として, 健常と機能障害 (例えば, 要介護等) を有する状態の中間に位置する段階であること, 身体的な問題だけではなく認知・心理・精神的な問題や社会的な問題も含む多面性を有すること, 適切な対処によってフレイルは改善できるという可逆性を有すること, が示されている. フレイルの基礎的な知識を整理し, 多面的な視点による早期からの対策を促進する取り組みが必要となる. |
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ISSN: | 1342-1433 |