血小板輸血に関するアンケート調査報告

血小板輸血は血小板の減少および機能異常に伴う出血の治療と予防に有効で, 本邦でも成分輸血の普及とともに広く用いられるようになり, 年々その使用量が増加している. 本邦での血小板の成分輸血は日赤血液センターより供給される多血小板血漿Platelet rich plasma:PRPあるいは濃縮血小板血漿Platelet concentrate:PCを用いる不特定多数の供血者による輸血が主に行われてきたが, 最近, 一人の供血者から大量の血小板採取が可能な血液成分分離装置を導入して血小板の成分輸血を行う施設がふえてきている. 第21回日本医学会総会でのシンポジウム“成分輸血の進歩と現況”の講演を機会...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 29; no. 5; pp. 579 - 586
Main Authors 岩永隆行, 芦田隆司, 佐藤充重, 堀内篤, 秋山美都子, 金光靖
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.12.1983
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ISSN0546-1448

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Summary:血小板輸血は血小板の減少および機能異常に伴う出血の治療と予防に有効で, 本邦でも成分輸血の普及とともに広く用いられるようになり, 年々その使用量が増加している. 本邦での血小板の成分輸血は日赤血液センターより供給される多血小板血漿Platelet rich plasma:PRPあるいは濃縮血小板血漿Platelet concentrate:PCを用いる不特定多数の供血者による輸血が主に行われてきたが, 最近, 一人の供血者から大量の血小板採取が可能な血液成分分離装置を導入して血小板の成分輸血を行う施設がふえてきている. 第21回日本医学会総会でのシンポジウム“成分輸血の進歩と現況”の講演を機会に, 本邦の血小板輸血の現況の一端を把握する目的で, 血小板輸血に関するアンケート調査を実施したので, その集計結果を報告する.
ISSN:0546-1448