当院輸血部における輸血予定患者の不規則性抗体スクリーニング

私どもの輸血部では, 輸血予定患者に対して安全に輸血が行なわれるために, 交差試験前に不規則性抗体スクリーニングを施行し, 患者血清中の抗体の有無を検討している. 今回, 最近4年間の成績をまとめ, 副作用についても若干検討を加えたので併わせて報告する. 方法:Ortho社のSelectgenを使用し, 昭和53年度から昭和55年度まではアルブミン法およびクームス法で, 昭和56年度からはさらに生食法およびブロメリン法を併わせて行い, 陽性者は, Ortho社のResolveを使用して抗体を同定し, その後患者血球に対応する抗原の有無を市販の抗血清により確認した. 副作用については, 輸血用血...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 28; no. 6; pp. 549 - 550
Main Authors 金光靖, 辻林美津代, 藤川容子, 藤田往子, 秋山美都子, 岩永隆行, 堀内篤
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.12.1982
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ISSN0546-1448

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Summary:私どもの輸血部では, 輸血予定患者に対して安全に輸血が行なわれるために, 交差試験前に不規則性抗体スクリーニングを施行し, 患者血清中の抗体の有無を検討している. 今回, 最近4年間の成績をまとめ, 副作用についても若干検討を加えたので併わせて報告する. 方法:Ortho社のSelectgenを使用し, 昭和53年度から昭和55年度まではアルブミン法およびクームス法で, 昭和56年度からはさらに生食法およびブロメリン法を併わせて行い, 陽性者は, Ortho社のResolveを使用して抗体を同定し, その後患者血球に対応する抗原の有無を市販の抗血清により確認した. 副作用については, 輸血用血液払出し伝票に副作用報告書を添付し, 輸血後早期に副作用が起こった場合に報告してもらうシステムを取っており, それを集計した.
ISSN:0546-1448