日本人Rhmod例の遺伝子解析

「目的」 Rhmodは, RhnullとともにRh deficiency syndromeとして知られている. Rhnullは, RH遺伝子の異常によるamorph型とRh抗原発現抑制遺伝子(regulator遺伝子)によるregulator型に分類され, RHAG遺伝子のいくつかのmutant alleleがregulator遺伝子として報告されている. 一方, Rhmodでは, 初期には, regulator遺伝子とは異なるmodifier遺伝子によると考えられていたが, Rhmod症例のRh50糖蛋白にS79NやMlIの異常が報告され, Rhnull同様にRHAG遺伝子の関与が考えられて...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 47; no. 2; p. 228
Main Authors 亀崎豊実, 岩本禎彦, 熊田真樹, 近江俊徳, 奥田浩, 高橋順子, 瀬尾たい子, 田中光信, 木村恵子, 中出亮, 平山文也, 谷慶彦, 山野孟, 梶井英治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本輸血学会 01.04.2001
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:「目的」 Rhmodは, RhnullとともにRh deficiency syndromeとして知られている. Rhnullは, RH遺伝子の異常によるamorph型とRh抗原発現抑制遺伝子(regulator遺伝子)によるregulator型に分類され, RHAG遺伝子のいくつかのmutant alleleがregulator遺伝子として報告されている. 一方, Rhmodでは, 初期には, regulator遺伝子とは異なるmodifier遺伝子によると考えられていたが, Rhmod症例のRh50糖蛋白にS79NやMlIの異常が報告され, Rhnull同様にRHAG遺伝子の関与が考えられている. 今回, 従来のRhmod家系と異なり親子二代にわたり遺伝が認められ, 従来のregulator型と異なるamorph型家系と報告されている日本人Rhmod症例について, Rhmod遺伝子の解析を行った.
ISSN:0546-1448