ストレッチポール使用時の頭頸部の位置が胸郭の可動性に与える影響

「要旨」 : 〔目的〕ストレッチポールを使用する際, 頭頸部の位置の違いが, 試技後の胸郭拡張差の変化に影響を与えるかを検討した. 〔対象と方法〕健常成人男性62名を対象とし, 頭頸部を後屈させる介入群31名と, 頭頸部を後屈させない対照群31名の2群に割付した. 試技前後に3ヵ所 (腋窩部, 剣状突起部, 第10肋骨部) の胸郭拡張差を測定した. 〔結果〕試技前後の胸郭拡張差について, 介入群では有意な差は認められなかった. 一方, 対照群では, 剣状突起部で試技前に比べ, 試技後に有意に低値を示した. 〔結語〕ストレッチポールを使用する際の, 頭頸部の位置の違いは, 試技後の胸郭拡張差の変...

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Published in理学療法科学 Vol. 39; no. 1; pp. 19 - 24
Main Authors 小山浩司, 一場友実, 古島弘三, 菅野好規, 新津あずさ, 小太刀友夏, 新納宗輔, 上野真由美, 足立和隆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.02.2024
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Summary:「要旨」 : 〔目的〕ストレッチポールを使用する際, 頭頸部の位置の違いが, 試技後の胸郭拡張差の変化に影響を与えるかを検討した. 〔対象と方法〕健常成人男性62名を対象とし, 頭頸部を後屈させる介入群31名と, 頭頸部を後屈させない対照群31名の2群に割付した. 試技前後に3ヵ所 (腋窩部, 剣状突起部, 第10肋骨部) の胸郭拡張差を測定した. 〔結果〕試技前後の胸郭拡張差について, 介入群では有意な差は認められなかった. 一方, 対照群では, 剣状突起部で試技前に比べ, 試技後に有意に低値を示した. 〔結語〕ストレッチポールを使用する際の, 頭頸部の位置の違いは, 試技後の胸郭拡張差の変化に影響を与えない可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667