リウマチ性疾患における微小粒子と形質細胞様樹状細胞の検討
「目的」Sjogren症候群や全身性エリテマトーデス (systemic lupus erythematosus ; SLE), 関節リウマチ (rheumatoid arthritis ; RA) などのリウマチ性疾患は, 原因不明の免疫異常を基礎とする全身性炎症疾患であり, 免疫難病の一つとされる1. 近年, 抗サイトカイン療法などの強力な薬物療法を導入することによりリウマチ性疾患の予後が大幅に改善する可能性が示唆されているが, 未だその病態は不明で根治的治療法は確立されていない. リウマチ性疾患の病因として, 従来から報告されている獲得免疫系のみならず自然免疫系における細胞間相互作用の重...
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Published in | 日本関節病学会誌 Vol. 34; no. 2; pp. 131 - 134 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本関節病学会
31.07.2015
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ISSN | 1883-2873 |
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Summary: | 「目的」Sjogren症候群や全身性エリテマトーデス (systemic lupus erythematosus ; SLE), 関節リウマチ (rheumatoid arthritis ; RA) などのリウマチ性疾患は, 原因不明の免疫異常を基礎とする全身性炎症疾患であり, 免疫難病の一つとされる1. 近年, 抗サイトカイン療法などの強力な薬物療法を導入することによりリウマチ性疾患の予後が大幅に改善する可能性が示唆されているが, 未だその病態は不明で根治的治療法は確立されていない. リウマチ性疾患の病因として, 従来から報告されている獲得免疫系のみならず自然免疫系における細胞間相互作用の重要性も指摘されている. 近年, 自然免疫系反応を引き起こす内因性物質の一つとして, 自己組織から発生する直径0.05 - 3mmの膜性の物質, 微小粒子の存在が報告された. |
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ISSN: | 1883-2873 |