位相限定相関法を用いた幾何学的画像補正処理のコンピューター診断支援システムへの応用 -デジタル口内法エックス線撮影によるインプラント安定性経時的評価のためのコンピューター診断支援システムの臨床応用

「緒言」デンタルインプラント埋入後の初期安定性は, インプラントの形状や埋入部位の骨質や骨量, 術者の埋入技術などの機械的な要因により決定される. しかしながら, その後の長期安定性はインプラント周囲骨の形状やインプラント-組織境界面における骨の再生やリモデリングの状態, インプラントと周囲骨梁との連結性などに依存する1). また, インプラントの骨内安定性を評価することは, インプラントの加重時期や加重方法の検討, オッセオインテグレーション状態の評価, そして予後推測を行う上で非常に重要である. 従来からインプラントと周囲組織の境界面における接合状態やオッセオインテグレーションの状態, 骨...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in神奈川歯学 Vol. 46; no. 1; pp. 46 - 56
Main Authors 田口長, 櫻井孝, 川股亮太, 香西雄介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 神奈川歯科大学学会 30.06.2011
Online AccessGet full text
ISSN0454-8302

Cover

More Information
Summary:「緒言」デンタルインプラント埋入後の初期安定性は, インプラントの形状や埋入部位の骨質や骨量, 術者の埋入技術などの機械的な要因により決定される. しかしながら, その後の長期安定性はインプラント周囲骨の形状やインプラント-組織境界面における骨の再生やリモデリングの状態, インプラントと周囲骨梁との連結性などに依存する1). また, インプラントの骨内安定性を評価することは, インプラントの加重時期や加重方法の検討, オッセオインテグレーション状態の評価, そして予後推測を行う上で非常に重要である. 従来からインプラントと周囲組織の境界面における接合状態やオッセオインテグレーションの状態, 骨内安定性は組織学的評価や電子顕微鏡による観察, 組織形態学的解析などにより詳細に評価されてきた2-7). また, インプラントの安定性を客観的に評価するための従来の評価法として, Removal testやRemoval torque measurementsが行われている1, 8, 9).
ISSN:0454-8302