腱板断裂に対する超音波検査

「はじめに」超音波検査は肩腱板断裂の診断に用いられその有用性が報告されている. 今回我々は術前の超音波診断と手術所見とを比較し, その有用性を検討した. 対象及び方法 1990年から98年まで当科で腱板断裂を疑い手術を行った症例について, 術前に超音波検査を行っていた101例102肩を対象とした. 男性90例, 女性は11例であり, 手術時年齢は32歳から83歳, 平均年齢は56.7歳であった. 超音波検査の使用機種は年代別に3機種用いた. TOSHIBA SONOLAYER α SSA-270A 7.5HZ電子リニア型(1990-93), YUKOGAWA RT-2000 7.5Hz電子リニ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 48; no. 3; pp. 908 - 910
Main Authors 岩永斉, 衛藤正雄, 朝長匡, 末広昌嗣, 進藤裕幸, 上谷雅孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.1999
Online AccessGet full text

Cover

More Information
Summary:「はじめに」超音波検査は肩腱板断裂の診断に用いられその有用性が報告されている. 今回我々は術前の超音波診断と手術所見とを比較し, その有用性を検討した. 対象及び方法 1990年から98年まで当科で腱板断裂を疑い手術を行った症例について, 術前に超音波検査を行っていた101例102肩を対象とした. 男性90例, 女性は11例であり, 手術時年齢は32歳から83歳, 平均年齢は56.7歳であった. 超音波検査の使用機種は年代別に3機種用いた. TOSHIBA SONOLAYER α SSA-270A 7.5HZ電子リニア型(1990-93), YUKOGAWA RT-2000 7.5Hz電子リニア型(1993-96), YOKOGAWA ROGIQ 700 MR 10HZ電子リニア型(1996-98)を使用した. 検査及び診断は全て同一検が行い, 棘上筋腱を中心に長軸像及び短軸像の二方向で健側及び患側を検査した. 腱板完全断裂は腱板全層にわたるdefect, nonvisualization, thinning(<4mm)をもって診断した.
ISSN:0037-1033