強迫症状と不登校がみられた小学校高学年女児への認知行動療法介入

【ケース概要】対象者:小学校高学年女児(以下, Cl. ) 主訴:強迫的な確認行為が多い, 行動が遅い(母親が記入) 家族:父親(会社員), 母親(元事務職)【これまでの経緯】小5・4月に自宅で無意味な階段の上り下り, チック(咳払い)が出現した. 母親は"クラス替えにより仲の良い友達と離れたことによる寂しさからの症状"とし, 学校で出現せず. 小6前の春休み最終日にCl. が一人での留守番をし, 母親が帰宅するとティッシュがリビングに山盛りになっていたがCl. が詳細を語らず不明. 小6進級後学校で何度も引き出しを開閉する, 20分の休み時間中トイレにこもる, 給食に時間...

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Published in行動療法研究 Vol. 42; no. 3; pp. 430 - 431
Main Authors 関根香緒里, 小林奈穂美, 神村栄一, 西川公平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本認知・行動療法学会 30.09.2016
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ISSN0910-6529

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Summary:【ケース概要】対象者:小学校高学年女児(以下, Cl. ) 主訴:強迫的な確認行為が多い, 行動が遅い(母親が記入) 家族:父親(会社員), 母親(元事務職)【これまでの経緯】小5・4月に自宅で無意味な階段の上り下り, チック(咳払い)が出現した. 母親は"クラス替えにより仲の良い友達と離れたことによる寂しさからの症状"とし, 学校で出現せず. 小6前の春休み最終日にCl. が一人での留守番をし, 母親が帰宅するとティッシュがリビングに山盛りになっていたがCl. が詳細を語らず不明. 小6進級後学校で何度も引き出しを開閉する, 20分の休み時間中トイレにこもる, 給食に時間がかかるなどの変化が出現した. 自宅では服をいったん畳んでから着る, 作文を何度も書き直すなどの行為も出現した. 心療内科を受診し, OCDと診断された. 母親がネット検索し, 当社に来談した.
ISSN:0910-6529