LIFEシステムを用いた気管・気管支病変の検討
自家蛍光の変化により気管支粘膜病変を検出するLIFE(Lung Imaging Fluorescence Endoscope)-LUNGシステムを用いて気管・気管支の観察を行い, 粘膜所見の変化と病理学的意義について検討した. 胸部レントゲン写真が無所見で, 喀痰細胞診で肺癌が疑われた10症例を対象とした. ビデオ内視鏡およびLIFEシステムで気管支を観察し, 異常所見の得られた部位および正常部位, 計62部位について, 組織生検と内視鏡所見との対比を行った. ビデオ内視鏡検査では15部位に粘膜の変化を認め, LIFEでは49部位に自家蛍光の低下を認めた. 高度異形成・CISを対象とすると,...
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Published in | 気管支学 Vol. 20; no. 6; p. 532 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本気管支学会
25.09.1998
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ISSN | 0287-2137 |
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Summary: | 自家蛍光の変化により気管支粘膜病変を検出するLIFE(Lung Imaging Fluorescence Endoscope)-LUNGシステムを用いて気管・気管支の観察を行い, 粘膜所見の変化と病理学的意義について検討した. 胸部レントゲン写真が無所見で, 喀痰細胞診で肺癌が疑われた10症例を対象とした. ビデオ内視鏡およびLIFEシステムで気管支を観察し, 異常所見の得られた部位および正常部位, 計62部位について, 組織生検と内視鏡所見との対比を行った. ビデオ内視鏡検査では15部位に粘膜の変化を認め, LIFEでは49部位に自家蛍光の低下を認めた. 高度異形成・CISを対象とすると, ビデオ内視鏡検査のみでは感度34.8%・特異度86.5%であったが, ビデオ内視鏡とLIFEを併用すると感度69.6%・特異度86.5%であった. 以上より, LIFEシステムを併用すると病変部の局在診断に有用であった. |
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ISSN: | 0287-2137 |