EMR後の残存胃癌に対するLaser追加照射の試み

平成2年7月から平成6年10月までに, 表在型胃癌に対して内視鏡的粘膜切除を施行後, laser照射を追加した14例(男8人, 女6人)の臨床経過を中心に問題点を検討した. 平均年令は75.2才. 病変部位は胃体部5例, 前庭部8例, 胃角部1例. 肉眼型はI型1例, IIa型7例, IIa+IIc型2例, IIc型4例. 腫瘍径の平均は12.8mm. 1年以上経過を観察し得た5例のうち1例は新たな胃癌の発生を, 2例はそれぞれ3ヶ月後と32ヶ月後に局所再発を来たし, laserの再照射を行った. 良好な予後を得るためには厳重な経過観察が肝要と思われた....

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 16; no. 2; p. 33
Main Authors 安保智典, 今村哲理, 八百坂透, 栃原正博, 夏井清人, 村島義男, 須賀俊博, 藤永明, 小井戸一光, 宮川宏之, 東野清, 佐藤隆啓, 長川達哉, 曽田光彦, 石崎彰, 加藤茂治, 麻生和信
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本レーザー医学会 28.06.1995
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ISSN0288-6200

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Summary:平成2年7月から平成6年10月までに, 表在型胃癌に対して内視鏡的粘膜切除を施行後, laser照射を追加した14例(男8人, 女6人)の臨床経過を中心に問題点を検討した. 平均年令は75.2才. 病変部位は胃体部5例, 前庭部8例, 胃角部1例. 肉眼型はI型1例, IIa型7例, IIa+IIc型2例, IIc型4例. 腫瘍径の平均は12.8mm. 1年以上経過を観察し得た5例のうち1例は新たな胃癌の発生を, 2例はそれぞれ3ヶ月後と32ヶ月後に局所再発を来たし, laserの再照射を行った. 良好な予後を得るためには厳重な経過観察が肝要と思われた.
ISSN:0288-6200