診療内容を優先した採血システム稼働に伴うTurnaround Time (TAT) の評価

「要旨」診療内容を優先した採血・採尿支援システムを稼働し半年が経過したことから, 診療前検査に要する時間を確認するために, 採血・採尿の受付から検査結果報告までに要する時間 (turnaround time ; TAT) の調査を行った. 2016年9月の1か月間に中央採血室で採血した7,000名を対象として, 迅速検査項目を抽出し分析装置別のTATを集計した. 尿検査のTATは30分以内, 血液検査では依頼される項目の多くが1時間以内であった. この結果は, 院内で共通認識となっている診療前検査に要する時間が1時間以内であることに対し, 満足のいく結果であった. 「I はじめに」当院では,...

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Published in医学検査 Vol. 66; no. 3; pp. 308 - 314
Main Authors 楠木晃三, 米田登志男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床衛生検査技師会 25.05.2017
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ISSN0915-8669

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Summary:「要旨」診療内容を優先した採血・採尿支援システムを稼働し半年が経過したことから, 診療前検査に要する時間を確認するために, 採血・採尿の受付から検査結果報告までに要する時間 (turnaround time ; TAT) の調査を行った. 2016年9月の1か月間に中央採血室で採血した7,000名を対象として, 迅速検査項目を抽出し分析装置別のTATを集計した. 尿検査のTATは30分以内, 血液検査では依頼される項目の多くが1時間以内であった. この結果は, 院内で共通認識となっている診療前検査に要する時間が1時間以内であることに対し, 満足のいく結果であった. 「I はじめに」当院では, 2016年4月に病院改修を契機として, 外来診療での予約診療や診療前検査をより円滑にすることを目的として診療内容を優先した採血・採尿支援システム (以下, 採血支援システム) を取り入れた.
ISSN:0915-8669