当院における気管支鏡生検材料を用いた遺伝子研究に際する問題点

1990年から当院では気管支鏡下生検材料を用いて各癌遺伝子・癌抑制遺伝子等を研究してきた(小細胞癌化学療法後のTOPO II遺伝子変異, 非小細胞肺癌(III-IV期)におけるK-ras遺伝子, 内視鏡的早期肺癌・扁平上皮化生におけるp53遺伝子異常など). 近年癌の治療の場合だけでなくその遺伝子研究に際しても, インフォームド・コンセントを考慮すべきと欧米では唱えられつつある. 我々が以前行った生検組織での遺伝子研究(特に内視鏡的早期肺癌・扁平上皮化生におけるp53遺伝子異常)に際し, 生じうる倫理的問題点を考えたい....

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Published in気管支学 Vol. 19; no. 3; p. 266
Main Authors 大野康, 小宮武文, 平島智徳, 小川智, 永井崇之, 前田正彦, 小林政司, 梁尚志, 益田典幸, 松井薫, 川瀬一郎, 細野恵子, 細野芳美, 福田春樹, 菊井正紀, 新田隆, 久保昭仁, 楠洋子, 福岡正博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.05.1997
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Summary:1990年から当院では気管支鏡下生検材料を用いて各癌遺伝子・癌抑制遺伝子等を研究してきた(小細胞癌化学療法後のTOPO II遺伝子変異, 非小細胞肺癌(III-IV期)におけるK-ras遺伝子, 内視鏡的早期肺癌・扁平上皮化生におけるp53遺伝子異常など). 近年癌の治療の場合だけでなくその遺伝子研究に際しても, インフォームド・コンセントを考慮すべきと欧米では唱えられつつある. 我々が以前行った生検組織での遺伝子研究(特に内視鏡的早期肺癌・扁平上皮化生におけるp53遺伝子異常)に際し, 生じうる倫理的問題点を考えたい.
ISSN:0287-2137