85歳以上の前立腺肥大症患者に対するHoLEPの臨床的検討
「抄録」: 緒言: 日本は超高齢化社会であり今後さらに高齢者率が上昇すると予想されている. 今後高齢者に対する前立腺肥大症の排尿管理が課題となってくる. 今回, 当院で施行した85歳以上の高齢者に対するホルミウムレーザー前立腺核出術(holmium laser enucleation of the prostate: HoLEP)の有効性と安全性について検討した. 方法: 2016年から2021年に施行された14例を対象とした. 年齢中央値85.5歳(IQR 85-88.75)であった. 全身麻酔または腰椎麻酔下でHoLEPを施行し, 核出時間中央値71分(IQR 53-95.5), 前立腺切...
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Published in | 西日本泌尿器科 Vol. 86; no. 3; pp. 113 - 117 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本泌尿器科学会
01.02.2024
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ISSN | 0029-0726 |
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Summary: | 「抄録」: 緒言: 日本は超高齢化社会であり今後さらに高齢者率が上昇すると予想されている. 今後高齢者に対する前立腺肥大症の排尿管理が課題となってくる. 今回, 当院で施行した85歳以上の高齢者に対するホルミウムレーザー前立腺核出術(holmium laser enucleation of the prostate: HoLEP)の有効性と安全性について検討した. 方法: 2016年から2021年に施行された14例を対象とした. 年齢中央値85.5歳(IQR 85-88.75)であった. 全身麻酔または腰椎麻酔下でHoLEPを施行し, 核出時間中央値71分(IQR 53-95.5), 前立腺切除重量中央値49g(IQR 19.25-66.5)であった. 周術期の重大な合併症はなく, 術後1~2日目にカテーテル抜去が可能であった. また術後観察期間中央値12カ月(IQR 10.75-40.75)において全例でカテーテル再留置はなく, 良好な排尿管理が行えている. 結論: 麻酔可能である85歳以上の高齢者においてHoLEPは有効な選択肢の1つとして考えられた. |
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ISSN: | 0029-0726 |