小林論文に対するEditorial Comment

心アミロイドーシスは, 異常なアミロイド前駆蛋白が心臓に蓄積し, 拘束型心筋症 (Restrictive cardiomyopathy) 様病態を呈する難治性心疾患である. 近年, 心アミロイドーシスにおける病態解明が進み, 心エコーや核医学などの画像診断技術の向上も相まって, その確定診断に至る症例が増加している. さらに, 心アミロイドーシスの治療において, 化学療法, トランスサイレチン安定化薬や産生抑制薬などの新規治療薬が臨床応用可能となった. しかしながら, 進行した心アミロイドーシスの予後は依然不良であり, より早期の診断が極めて重要である....

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Published in心臓 Vol. 56; no. 5; pp. 454 - 455
Main Author 井上勝次
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本心臓財団・日本循環器学会 15.05.2024
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ISSN0586-4488

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Summary:心アミロイドーシスは, 異常なアミロイド前駆蛋白が心臓に蓄積し, 拘束型心筋症 (Restrictive cardiomyopathy) 様病態を呈する難治性心疾患である. 近年, 心アミロイドーシスにおける病態解明が進み, 心エコーや核医学などの画像診断技術の向上も相まって, その確定診断に至る症例が増加している. さらに, 心アミロイドーシスの治療において, 化学療法, トランスサイレチン安定化薬や産生抑制薬などの新規治療薬が臨床応用可能となった. しかしながら, 進行した心アミロイドーシスの予後は依然不良であり, より早期の診断が極めて重要である.
ISSN:0586-4488