ウサギ抗原誘発顎関節炎における下顎頭軟骨のアポトーシス
私たちはウサギの顎関節を用いて慢性化する抗原誘発関節炎モデルを開発し病理組織学的, 免疫組織化学的に検討を行ってきた. 今回は本モデルにおける下顎頭軟骨の変化とアポトーシスとの関連について検討を行った. Ovalbumin(OA)を皮内投与し感作させた20羽の成熟雄New Zealand Whiteの片側顎関節にOAを注入し関節炎を惹起させ, 対側顎関節には生理食塩水を注入しSham側関節とした. 関節炎誘発後1日, 3日, 1週, 3週, 6週の各経日にて両側顎関節の標本を作製し, TUNEL法によりアポトーシスを検出した. 軟骨層の形態的変化に乏しい関節炎急性期でもTUNEL陽性細胞はSh...
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Published in | 九州歯科学会雑誌 Vol. 57; no. 4; pp. 125 - 126 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
九州歯科学会
25.08.2003
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ISSN | 0368-6833 |
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Summary: | 私たちはウサギの顎関節を用いて慢性化する抗原誘発関節炎モデルを開発し病理組織学的, 免疫組織化学的に検討を行ってきた. 今回は本モデルにおける下顎頭軟骨の変化とアポトーシスとの関連について検討を行った. Ovalbumin(OA)を皮内投与し感作させた20羽の成熟雄New Zealand Whiteの片側顎関節にOAを注入し関節炎を惹起させ, 対側顎関節には生理食塩水を注入しSham側関節とした. 関節炎誘発後1日, 3日, 1週, 3週, 6週の各経日にて両側顎関節の標本を作製し, TUNEL法によりアポトーシスを検出した. 軟骨層の形態的変化に乏しい関節炎急性期でもTUNEL陽性細胞はSham側関節よりも多く, 軟骨の形態的変化が明らかになる関節炎誘発後3週以降では, 退行性変化が強い部分にTUNEL陽性細胞がより多くなる傾向がみられた. |
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ISSN: | 0368-6833 |